オーストリア1オーストリアとは、オーストラリアではない。前者はヨーロッパの1国で、北半球にある。後者は南半球にあり、カンガルーやコアラも住んでいる。ザルツブルク 音楽の都ザルツブルク。指揮者カラヤンの生誕地、そしてモーツァルトの生誕地。 映画『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台にもなっており、 町のどこを切り取っても絵になる美しい古都である。 ミュンヘンからも1時間半くらいで来れるので、日帰りでもよく遊びに来た。 ザルツブルクは小さいけど、見どころたくさん。 メインは公園や博物館、町のシンボルであるホ-エンザルツブルク城など。 モーツァルトゆかりの地なので、 モーツァルトや音楽に関係する資料館はたくさんある。 有名なお土産だって「モーツァルトチョコレート」。 町のあちこちでモーツァルトの顔を見かけることができる。 あぁモーツァルト。 そしてカフェもたくさんあるので、 歩き疲れたら美しい町並みと楽しそうに行き交う人たちを見ながら休憩。 きっとどこにいても大道芸人の音楽が聞こえてくるだろうし、 座ってるだけでも音楽の都を堪能できる。 夕刻、レストランを探しながらウィンドウショップングを楽しむ。 細い路地いっぱいにたくさんのお店が並んでいて、 次の日にはこのお店でこれを買おうっかなぁなんて思いながらぶらぶらと歩く。 街灯がほんのり明るみを増してきたら、気がつけばすっかり夜。 ちょうどお腹も空いてくることだろう。 夕食が済んだら、音楽会。 インフォメーションやホテルのフロントで、今晩の音楽会を予約する。 いろんな催しが毎晩行われる。まったく贅沢な町だなチクショー。 値段もピンキリなので、貧乏旅行中の身でも大丈夫。 せっかく世界的に有名な「音楽の都」にいるんだから、 音楽で締めたいところだな。 またここを拠点にして、ザルツカンマングートという風光明媚な地域をまわることもできる。 美しい湖や湖畔の静かな町は、避暑地として昔から愛されている。 また映画「サウンドオブミュージック」のオープニングシーンや、 マリアと子供たちが楽しく歌いながらハイキングするシーンに使われた山には ケーブル電車で登ることができる。 そこでは雄大な景色や珍しい高山植物を見ることもできるのだが、 ワタシが行った日は霧がひどくて、2メートル先も真っ白な状態だった。残念。 インスブルックとチロル、宿の話 オーストリアの西の端にある町インスブルック。 ザルツブルクと同じく、ドイツ・ミュンヘンからは電車1本、約2時間で来れる。 古い町ではあるが、アルプスの麓の町ということで、 避暑やスキーなどで賑わうところでもある。 初めてこの町に来た時は、土曜日に入ったということもあり オーストリアシリング(つまり金)を持ってなかった。 しかも唯一持っていたカードは使えなかった。(恨むぜJ?Bカード) 困っていたのだが、とあるホテルのフロントのおばさんはとても親切で、 2泊の予定だったので、月曜日の朝で良いと言ってくれた。 しかし、このホテルには悲しい思い出があるのさ。 とにかく現金がないので、チップも払えない。 1泊した朝にチップを置かずに町歩きに出掛けたら、 なんとトイレの水を止められていた。 フロントに訴えると、掃除のオバチャンが出てきて、意地悪そうな顔で 「ほ~ら出るじゃないのさ」と言った感じで、トイレの水を流して見せた。 い~や、出なかった! フロントのおばさんは事情を察してくれたみたいで、 気にしなくっていいのよ、と声をかけてくださった。 つくづく親切な方だったなぁ。 インスブルックからケーブル電車で20-30分、とあるチロルの村に到着。 シーズンオフに行ったのでほとんどの宿が休業中で、寝るところに困っていたところ、 とあるペンションは親切にも休業の看板をちょっとの間下ろして、泊めてくれた。 1泊だけだったのに、ホントにありがたかった...計画性ナシだな、トホホ。 夕食は村の唯一のレストランで頂いたが、朝食はちゃんと準備してくれた。 だけど家族の人と一緒に食べることになった。恐縮だった。 お父さんはスーツを来ていたので、町に働きに行ってるのだろう。 子供は小学校くらいだったかな。バターやらジャムやらいろいろ世話してくれて、 小さいのに客あしらいが上手かった。将来有望な宿の主人だな。 ドナウ川の話 オーストリアを横切るように、ドナウ川は走っている。 ドイツの森にいくつかの源泉を持ち、オーストリアからハンガリー、 さらに東欧のいくつかの国を通り抜けて、最後はルーマニアで黒海にそそぐ。 宮本輝はこの壮大なドナウ川を舞台に素敵な小説を書いた。 ドナウと一緒にいろんな国を渡っていくお話だった。 ただ単に川に沿って旅行するのに、パスポートやらビザやら、 いろいろとややこしい手続きが必要だというエピソードがたくさんあり、 ちょっと驚きながら読んだな。いやはや外国ってスゴイ。 ...といっても川は昔からあって、勝手に国が後から出来たワケだし、 ドナウ川にとっては知ったこっちゃないんだろうけどさ。ケケケ! この写真は「メルク」という小さな町で、ウィーンから西へ列車で1時間くらいだろうか。 バロック様式の壮大な修道院が有名。 町のすぐ近くからドナウ川下りの船が出発する。 ワタシはここからクレムスというブドウ畑の町までドナウ川下りを楽しんだ。 何が見えるって、ひたすらブドウ畑。 時々停泊する町の可愛い建物以外は、ずっとブドウ畑だった。 そういや終点クレムスにはワイン博物館があったな。 さて、クレムスで腹が減ったワタシは、 駅前スーパーでランチを調達しようと思ってたら...閉まっていた。 いわゆるシエスタ・タイムってやつだった。 3時だか4時くらいまでは閉店しているらしい。トホホ。 |